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建築物も年数が経てば、経年劣化により壁にひびが入ります。
もしかしたら、不慮の出来事でひび割れてしてしまったということがあるかもしれません。
その他、水周り部分の経年劣化も気になるところです。
そんな時には、コーキング、シーリングで補修を行います。
でも、「シーリングとコーキングって何が違うの?」「結局どっちの方がいいの?」
こんな疑問をお持ちの方がいらっしゃるかもしれません。
そこで、今回はコーキングとシーリングの違い、どちらが良いのか、作業はどうするのか、
こんな疑問にお答えしようと思います。
シーリングとコーキングの違い
結論から言うと、シーリングとコーキングに違いはありません。
人によって、シーリング、コーキングを同義語で使っている人もいるため混乱を招きやすくなっています。メーカーによってはシーリング、コーキングなどをほぼ同義語で商品名にしています。
つまり、実際の現場においては同じ意味として使用されている言葉なのです。
とはいうものの、厳密に言うと少しだけ違ってきます。
大きな違いは「油性」という言葉がつくかどうかです。
まず、シーリング材(コーキング材)は定型型、不定形型に分類されます。固形物か液体とイメージしてもらえばわかりやすいでしょう。更に、不定形型シーリング材は1液性と2液性とに区分されます。
1液型の中で固まらないもの(硬化しないもの)がコーキング材、固まるもの(硬化するもの)がシーリング材となります。ただし、2液型のものでも硬化するものも指すのでややこしいところです。
そこで、材質に関して日本工業規格(JIS)で定義がされているので、そこで違いを知ることができます。
日本工業規格(JIS)では、シーリングとコーキングについて、それぞれシーリング材についてはJIS. A 5758:2016にて規定、コーキング材についてはJIS A 5751にて規定(現在は廃止)しています。
引用:接着剤・接着用語 JIS K 6800-198接着剤・接着用語
この定義によると、油性でできたもの以外は全てシーリング材となります。油性コーキング材は、現在ではそれほど使用されていません。主な理由は材質に石綿が使われているからです。更に言うと、油性ですので環境への影響にも懸念があります。
シーリング材、コーキング材、共に耐用年数は5年程度で、最近の外壁用塗料と比べると耐用年数は短いです。そのため、外壁のシーリングに関しては、外壁塗装をし直しをしても経年劣化により再びひび割れが発生することがあります。
シーリングとは
シーリング材と特徴を挙げると以下の通りとなります。
・1液型、2液型それぞれ存在する
・コーキング後、硬化する(固まる)
・使用用途が多い
・シリコン系、アクリル系、ウレタン系、変成シリコン系の4タイプがある
現在、多目的用途で広く使用されているものがシーリング材となります。更にシーリング材は以下のような分類に分かれます。
・シリコン系コーキング材
お風呂、キッチンなどの水まわりで使われるものとして最も普及
耐久性、耐候性、耐熱性、撥水性に優れている
・変性シリコン系のコーキング材
コーキング材上に塗装ができるため、主に外壁で使用
水まわりでも使用ができますが、シリコン系と比べると耐久性、ウレタン系と比べて密着性が劣る
・ウレタン系コーキング材
主にコンクリートのひび割れの補修や木材に使用
密着性に優れており、硬化すると弾力性のある仕上がりとなる
変性シリコン系と同じく、塗料の上塗りが可能
一方で、紫外線に弱いのでコーキング後、塗装が必要
・アクリル系コーキング材
1980年代以前の外壁用コーキング材として一般に普及していた
耐紫外線は高いのですが、耐久性が低く、経年することでなりひび割れが起こることから、現在ではほとんど使用されない
コーキングとは
一方、コーキングに下記の特徴があります。
・1液型にしか存在しない
・コーキング後、硬化しない(固まらない)
・使用目的が限定的
・油性のものしか無く、シリコン系、アクリル系といった区分が無い
使用用途が限定されており、現在においてはそれほど使用されていないものがコーキング材となります。
・油性コーキング材
「コーキング材」といえば、元々は油性コーキング材を指していた
酸素で硬化しますが、表面皮膜が貼られると内部は硬化しない
釘を打った部分の補強,金属などを折り曲げた部分の補強など限定的な使用がされる
ものとなる。昭和時代にはひび割れの補強、防水には欠かせなかった
ただ、耐久性が低く、経年によるひび割れが起こったり油による汚染が出るため、
使用量は減っている
シーリング材、コーキング材の使用目的
目的としてはどちらも同じで、防水性、耐久性を高める他、接着剤、外壁に隙間ができているときのクッション材、サッシ、窓などの隙間埋めとしても使用されています。そのため、屋外のみならず、屋内の水周り、ガラス戸などにも使用されています。
特にシーリング材に関しては、
・洗面台
・お風呂
・キッチン
・通気口
・窓サッシ
・外壁補修(外壁緩衝材)
・屋根補修
など幅広く使用されています。
業者への作業依頼も検討
コーキング、シーリングについては、その気になればDIYでできます。ホームセンターには、コーキング材、コーキングガンなど販売しておりますので、ちょっとした手直し程度であれば自分で作業した方が良い場合もあります。
しかし、ひび割れ部分が広範囲に割っている場合、特に2階以上に達している場合は専門の業者に依頼することも検討しましょう。高所作業となりますので非常に危険ですし、手慣れている職人が作業した方が仕上がりもきれいです。
何より、日常生活でシーリングは行いません。そのため、素人が作業すると手間暇がかかるものとなってしまいます。そういった意味でも専門業者に依頼してしまった方が結果的には質の高い仕上がりになることは間違いありません。
横浜市内には実績があり、優良な業者がたくさんあります。
何社か回ってみて、相談、見積もりを取るのが得策です。
まとめ
コーキング、シーリング共に防水、耐久性向上という目的は同じです。そういった意味では大きな違いは無いと言えるでしょう。ただし、油性コーキング材は現在ほとんど使用されていないことからも、シーリング材を使用した方が良いと言えます。
シーリング材は種類が多く、どのシーリング材を使ったらよいか迷われることもあると思います。
そういった点も鑑み、専門業者に一度ご相談されることをお勧めします。
住居を長持ちさせるために、補修に関しても色々と気を使いたいですね。